
孫子の兵法 — 九変篇
将、九変の利に通ずれば、兵を用うるを知る
昨日も書きましたが
この仮想現実の世界がゲームだとすると
九変の効果を知っている将軍だけが
軍を率いる資格がある
九変を駆使できなければ
その土地を知っていても
地の利を得る事はできない
「九変」とは・・・
「その時々に応じて形を変える」
という意味ですねー
言い換えれば
臨機応変という事・・・
まさしく今の時代にピッタリですよね
難しいからサラリとね
その原則は・・・
『・・・圮(ひ)地には舎(やど)ることなく、
衢(く)地には交わり合し、
絶(ぜつ)地には留(とど)まることなく、
囲(い)地には則ち謀り、
死地には則ち戦う』
圮地=行軍のし難い場所
自分の良く知らない分野には深入りしないでスルーしよう
衢地=諸外国の勢力がうまく保たれている場所
大手企業なり出来上がっている市場では
絶地=敵の領内真っ只中
弱者は競争しないこと
囲地=囲まれたら
直ちに次のステージに行こう
死地=危機
新しい世界では行動して戦うのみ
臨機応変の別の視点では
道には行ってはいけない道もある
敵には攻撃してはいけない敵もある
城には攻めてはいけない城もある
土地には奪ってはならない土地もある
君主の命令には従ってはいけない命令もある
う~ん・・・なんとなく感じますよね!
起業の心得的な
利益を考える時には
それに伴う損失の事も考え
逆に損失した時は
それによる利益も
しっかりと考えなくてはならない
将軍が過ちを犯す危険=『五危(ごき)』
必死な者は殺される
生きようとする者は捕虜になる
怒りっぽい者は軽視される
まじめな者は策にハメられる。
民衆の事を考え過ぎると精神的に参ってしまう
これもバランス力ですね
自分の世界で戦う(生きる)のなら
死(失敗)を恐れず
立ち向かっていかなくてはいけませんし
命(再生)を大事に考え撤退をする事も重要です
今のコロナ過では「撤退」も最高の意思決定です
広く浅く・・・総合的に判断する能力
これが大事で
一つの事に集中して力を注ぐ事は
かえってマイナスになる
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